脱毛のおはなし
今や男性も脱毛をする時代。
自分の周りの友人達も想像以上に脱毛をしている人が多く、何れ自分もやりたいなぁと思っていたので年明けの1月、カウンセリングに行ってきた。
某有名なクリニックに行ったらまさかの待合室が満員。若い人から、おじさんまで本当いろんな年代の人がいたのに驚いた。ここは男性の施術者のみという事で女性の目を気にしないで大丈夫!というキャッチコピーもあったのに受付にがっつり女性がおる。しかも驚くほどの巨乳。バルーンでも仕込んどるんか?ってくらいデカかった。
カウンセリングは男性で施術内容や機械・コースの説明を小一時間受け、そのまま施術する話になり皮膚麻酔が効くのが約1時間かかると言われこの日は断念。次回の施術前に自宅で皮膚麻酔を塗布しクリニックに行く。という約束をしてこの日は終了。
説明受けただけでも何だか疲れてしまった.....脱毛って大変だね....
あ、ちなみに脱毛範囲はIとOとケツです。Vは残しておきたい派(ここ重要)
そして昨日。初脱毛。
「前日の夜に剃毛をしておいてください」
と、前回のカウンセリング時に言われたので、皆が美味しい物や旅行、飲み会の様子をSNSにアップしているところ、私はお風呂場であられもない姿でケツ穴をアップにし剃毛してましたよ。「皆が楽しんでる夜に何してるんだわたしは....」と何度も頭によぎる。が、初めての脱毛。しかもデリケートゾーン。痛みとの闘いになるであろう。事前に言われている通り剃毛をしかとしておかなければ。失敗は絶対許されない。
更にあられもない姿に、体がつりそうになる。こんなところで日々の運動不足の影響が。しかし構ってはいられない。戦いは明日だ。何とか剃毛終了。謎の達成感に満足するも、ここで油断をしてはならない。風呂から上がり全身鏡でケツを突き出し、剃り残しがないか丁寧にチェック。よしよし、大丈夫。これならいける。戦いに勝てるはずだ。
明日の戦いを前に早々に就寝。
決戦当日。
施術が14:30からだったので、忘れないように一時間前にアラームを設定。
何度もチラチラと時計を気にし一時間前に決戦準備となるアラームが鳴り響く。
待ってましたと言わんばかり、アラーム前には既に全裸になり準備は万端。ゴム手袋をはめ麻酔クリームを塗る。先ずはケツだ。
前日の剃毛のおかげで他人のケツを触ってるかのようなぷりぷり具合。気持ち良い。毛の無いケツは一生触ってられる。(毛があるケツも個人的には好き)よしよし順調。次はゴールデンボールとOとIだ。ここもなんなく順調に塗布完了。「クリームは空気に触れると乾燥しやすいので塗布後はサランラップで塗布箇所を巻いて来院ください」との事だったので、試行錯誤しながら全クリーム範囲を網羅するサランラップパンツを錬金する事に成功。謎の達成感。そして、鬼ダサい。
いざクリニックへ。
早速施術するベッドに通される。
ここで担当医にケツとI+Oは別の部屋で施術をする事を聞く。
どうやら使用する機械が違うようだ。
(機械も別って).......怖い。怖すぎる。
先ずはケツから。
言われるがまま下半身裸になる。パンツを下ろし渾身のサランラップパンツ姿。
何だか情けない姿で人の前に立ってる気がしてならない。ケツをチェックされる。
担「(サランラップパンツの一部を剥ぎ取り)え.....」
僕「......はい?」
担「あの......お尻にクリーム.....塗られました?」
僕「え?あ、はいっ!(どや)」
担「あの.......お尻は......普通クリーム塗らなくてもいいんですが...」
僕「えぇ?!」
どうやらケツはそんなに痛くないので通常はクリームを塗らないらしい。
おまけに皮膚クリームはベッタリと取り出し、トントントンと塗布。
クリームを伸ばし過ぎない事がポイントらしい。
なんじゃそら。
前回のカウンセリングでそんな事何も聞いとらんぞ!!!
担当医も戸惑っているようで席を外す。
その間、サランラップパンツに身を包んだおっさんが棒立ちで先生が戻ってくるのを待つ。
何をやってるんだわたしは。
しばし待つと担当医が戻ってくる。
担「え...っと、じゃぁ施術しちゃいましょう」
僕「....はぃ...なんかすいません」
錬金パンツを剝がされる。
躊躇なく一気に。恥ずかしい。
迷う事なく錬金パンツをゴミ箱へ。
躊躇なく一気に。さらば友よ。
担「(ケツを見て)え.........」
僕「(ベッドにうつ伏せになり)....なに...か?」
担「..........」
僕「」
「..........」
僕「」
担「あの、、、、これは説教とかではないのですが、一応お伝えしておきますね」
僕「(施術部屋で”説教”って言葉とは.....)....はい」
担「もう少し.....その....剃毛を....丁寧にお願いできますでしょう....か」
僕「(?!*‘D(”#$〇=)ええ!?!!?!」
あのアクロバティックな姿で挑んだ剃毛タイムだったのに剃り残し?そんなバカな。
担「どうしても見えてる(手の届く)範囲だけの剃毛になるので結果雑な剃毛になるんですよ.....脱毛は剃毛が命と言っても過言ではありません。皆さん料金をお支払いになると途端にやる気がなくなるようで、ちゃんと剃毛する方少ないんですよね....特に男性は.....」
ちょっと待て。
わたしはそこらのメンズとは違う。
ちゃんと事前に剃毛に関する動画を何度もチェックして、T字の刃も新品にし、お風呂に浸かり皮膚を柔らかくして挑んだはずなのに。人様にも見せたことのないような、すんごい姿で剃毛したのに。
僕「..........。」
確かに手の届く範囲は限られている。
ちゃんとやったつもりでも剃り残しが出てしまったのかもしれない。これは次への大きな課題だ。
脱毛って大変だね....
そしてようやく施術と言ったところで
担「....何か....塗られてます?体。ローションのような.....」
先生。それ、汗です。
留まる事をしらないわたしの緊張、施術室で説教された事、初めてのシチュエーションに耐えられないメンタル崩壊寸前の表れです。
荘厳な滝汗です。
出鼻挫かれながら、なんとかケツ施術完了。
痛みは全くと言っていいほど無く「え?もう終わり??」ってほどにあっという間に終了。お尻脱毛は冷たいローションを塗り、その上からローラーのような脱毛器をコロコロ転がすような感じだった。
施術後は担当医も何事もなかったかのように退出。
雑に渡された次の施術のための紙パンツを渡され、なんとも言えない気持ちになりながら着替え受付へ戻る。(特に意図はなく、サクッと渡されただけなのだがサランラップパンツと別れた途端に紙パンツか.....と妙な気持ちに。笑)
暫くすると別の担当医からデリケートゾーン用の施術室に呼ばれる。
ついに.......始まる 戦いが。
緊張MAXで紙パンツを下ろし担当医の前に。
見たこともないほど縮こまった息子。
ミノムシの方が大きいのでは。
担「(カルテを見ながら)はい。じゃぁベッドに横になってくださいー」
僕「.......はい(小声)」
竿をひっぱり担当医がカルテを見る。
担「あの.......」
僕「(なんだなんだ。まだなんかあんのか)はぃ...?」
担「今回、VIOと伺ってますが...(カルテを二度見)....Vはされないのですか?」
僕「え?あ、はい。前回のカウンセリング時にその旨を伝え予約をしたのですが...」
担「.....え。本当にしなくていいんですか?V」
僕「え?あ、はい。そこはやっぱり残しておいたほうがいいかなぁと思って」
担「あ、そうなんですね。いや、VIOされる方の10割はVもするので」
僕「え?!(そうなの!?皆すごっ)あ、そうなんですねー。でも僕は、うん。Vは残したいです」
担「了解です、では準備進めますねー」
カチャカチャと機械を触り、竿にはタオルをかけられる。竿というかミノムシの子供に。レーザー対策の眼鏡を装着してもらう
担「本当に、Vは、いいんですよ.....ね?」耳元で確認される。
いや、何回聞くねん。
施術。
僕的感想としては温水を霧吹きで箇所箇所にプシュっとされてる感じでこれまた全く痛くない。どうやらレーザーと同時に冷却(ドライアイスのような)が出てるようで、中間の温かさが皮膚に当たってる、と勘違いする程度。
全身を突き抜けたり、針を刺されるような痛みは全くなかった。
IもOも拍子抜けするほどあっという間に終了。
「え、もう終わり?」ってこれまた思うほどアッサリ終わった。
前日のあの緊張、荘厳な滝も返してほしい。
サランラップパンツの錬金術だけうまくなってしまった。
着替えてる最中に担当医に雑談かねて
僕「先生も脱毛されてるんですかー?」
担「え?(ふふっと妙な笑いをし)しないですよ脱毛(なんか)」
いや、お前してへんのかーい!
それどころではなかったケツ脱毛だったので帰り道に思い出したのだけど、ケツ担の先生は全身してるらしい。Vはデザイン脱毛らしい。どうでもいい情報。
なんだか拍子抜けをしながら着替え施術部屋を出る時にベッドを見ると
血が。
(?!*‘D(”#$==)ええっっ!?!!?!)
え、今月早くない?(違
どうやら皮膚の薄いゴールデンボールの照射で少し血が出たもよう。若干引いた。
事前に説明してくれ、ビビるわ。
そんなこんなでケツ30分。デリケートゾーン30分の合計1時間に及ぶ戦い....初体験は終了しました。脱毛自体は想像以上に痛みはなかったので、暫く様子をみて継続していこうと思いました。それ以外に諸々メンタル削れヘトヘトに帰路に着いた。なんかわかんないけど、すんげー疲れました。笑
ちなみにOの照射ラスト、中央に幾度か照射をするのですが担当医の掛け声がその時だけ「せーの」って言ってたんだけど、思い出すと他の部屋の各所から
「せーの」
「せーの」
「せーの」
って聞こえてた。
同志よ。君の真ん中も燃えている。
何の話や
当日のお風呂は火傷にお湯がかかってるようなヒリヒリはあったけど、特に炎症起こしたり座りづらいなどはなかった。SEX時やコンプレックスよりも清潔にしておきたい気持ちが強かったので結果行ってよかったかなと思ってる。玉のつるつるは気持ちがいいし。