○○と、僕

日々思うことのつらつらぶろぐ

恒常性と映画①と、僕

恒常性(ホメオスタシス
ホメオスタシス(homeostasis)とは、生体が変化を拒み、一定の状態を維持しようとする働き。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。詳しくは↓
https://studyhacker.net/what-is-homeostasis

 

ざっくり言うと、体内の水分量を一定に保ったり、体温を維持したりする人間が健康を維持しようとする生物学としての働きのこと。


このホメオスタシスは生物学とは別に心理学としての用語もある。
「今のライフスタイルや環境をなるべく維持しよう」という心理。
所謂「変化をしない」でいること。今回はこの心理学としてのホメオスタシスの話。

 

 

自粛という檻の中では人と会うことも、お酒を交わす事も憚れてしまい閉鎖的視野に否が応でもなってしまう。友だちと会えない事や人と直接話せない、”外”に刺激を求めるタイプの人は特にストレスだと思う。

いろんな意見があるだろうが僕は自粛は仕方の無い事だと割り切っている。日本だけじゃなく世界がこの1年模索しているのだから失敗に終わった政策も、国によって違う考え方も、全部を受け入れる他ないと。誰かの言う正しさに正解も不正解もなく、その人の考えた事なのだからと、ある種達観している。
まぁそんな僕でも毎日くる意味の無い「速報」や「○曜日としては過去最高人数」等の知らせに辟易とするし、楽しみを奪われた日々を思うとやりきれない気持ちになる。

やりきれない気持ちが積み重なると、気が滅入る。
気が滅入るとやる気が起きなくなる。
何かをしようにしても何ができるのか考えて1日が終わる。
そうやって同じような事を考えて毎日を過ごす。
自粛は長い。夜は長い。人に会えない休みの1日は思った以上に長い。

ただ、毎日を何となく過ごすのは勿体ない。こんな時だからこそ出来る事を探している。僕の中の心理的ホメオスタシスを奮い立たせている、『変化しろ』と。ただ、このホメオスタシス、思った以上に厄介だ。だって変化をしない”いつもと同じ毎日”は心地良くもあるからだ。だからと言って小難しくは一切考えず今やれる事、気負わずに始めれる事、楽しめる事をやればいいと何度も何度も言い聞かせて見つけた一つが「映画」だった。

映画①
ヴァージン・リバー

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海外ドラマ。
魔法を使える主人公は出てこないし、凶悪な敵も出てこなければ、涙を誘う友との壮絶な別れもない。
なんてない辺鄙な田舎街に越してきた看護婦の日常を淡々と描いたドラマ。なんてない日常の中に出てくる人達それぞれに拭いきれない過去があり、今がある。人の抱える悩みは他の人に理解してもらえるはずがない。ただ、それでも前を向くしかないのだよと言われている気がして僕は見てて面白い。まだ見終わってないが。
抑揚の少ない眠くなるようなドラマだが、それもまたいい。何度も寝そうになるくらいだから万人受けするドラマではないけども。笑

 

 

 

映画でも読書でもゲームでも料理でも長風呂でも散歩でもなんでもいい
変わらない日常に気が滅入ると捉えるのか
”何かしよう、何かできる”と、限られた範囲の中で自分を変える楽しみを見つけるのか。自分の中のホメオスタシスと向き合い、昨日より1mm変化するような自分なりの楽しみを見つけて毎日を過ごしていきたい。変化し続ける事に意味があると信じて。

 

映画に飽きたら早朝ジョギングでもしようかなと次の楽しみを模索中
(布団の誘惑に勝てず、やらなそうだけど....